君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】


運転手です、って……怪しい。


疑いの目で見るあたしの視線に気づいているのかいないのか、

運転手は黒ずくめの二人に話しかけ始めた。


「明さまは私が責任を持って実家にお連れします。

ですからお二人はここまでで結構です」


深々と頭を下げる運転手に、ソンとヤンは何も答えることなくただその様子を見ているだけだった。


「あの……そういうわけにはいきませんから!ほら、ソンさんもヤンさんも言い返して!」


こんな怪しい運転手と二人きりにされたら、この二人と一緒に過ごした午前中より神経がすり減っちゃうよ。


でも否定しているのはあたしだけ。


ちょっと……このボディガード二人はどうしちゃったの!

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