先生
「彼女も先生の事が好きだって。

だから、先生に取り入るのを止めたら、誰にも言わないからって……。」



「取り入るって、理恵は彼女じゃん!」

「でも内緒だから…例えそうでも、私は彼女って言えないよ。

そんなのがバレたら先生は学校にいられなくなる…。」



「酷いよそんなの…。

彼女なのに、誰にも言えないなんて…。
寂し過ぎる…。」



美咲の目から、大粒の涙が落ちた。


「美咲…ごめんね?
美咲は…受験生なのに……。

余計な話しして……ごめん…。」



私も泣いた。


私の事を、一生懸命に考えてくれる優しい美咲の気持ちに泣けたんだ……。


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