先生
工藤さんが教室に帰って、美咲も宮原君に逢いたいからと屋上を後にして、私と先生の二人きり。


「どうやら成功したみたいだな。」


「うん…。」


「どした?
嬉しくないのか?」

「嬉しいけど…あんな嘘ついて良かったのかなぁ…。」


少しだけ残る罪悪感が私の心全部を晴れさせないでいる。


「全部嘘じゃないだろ?

彼女いるんだし。」

「そうだけど。」


「それに…理恵が卒業したらプロポーズしようと思ってるのもホントだよ?」




えっ…?




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