ユビサキからあなたへ
「どーん!!!」
グラウンドから教室棟に向かう途中、いきなり後ろから誰かに突き飛ばされた。
「いってーな!」
すかさず振り向く。
するとそこには全速力で追ってきたのか、少し息切れした竜二の姿があった。
「わりぃ強くやりすぎたわ!」
そういう竜二の顔はまたさっきの笑みを浮かべている。
相変わらずコイツは何をしたいのかわからない。
「まだなんかあんの?」
俺は手についた砂利をはたきながら聞いてみた。
「悠さ、野球部の小坂と仲いいよな?」
一瞬、息が止まった。
グラウンドから教室棟に向かう途中、いきなり後ろから誰かに突き飛ばされた。
「いってーな!」
すかさず振り向く。
するとそこには全速力で追ってきたのか、少し息切れした竜二の姿があった。
「わりぃ強くやりすぎたわ!」
そういう竜二の顔はまたさっきの笑みを浮かべている。
相変わらずコイツは何をしたいのかわからない。
「まだなんかあんの?」
俺は手についた砂利をはたきながら聞いてみた。
「悠さ、野球部の小坂と仲いいよな?」
一瞬、息が止まった。