ユビサキからあなたへ
「洋介…?」






自分の名前を呼ぶ声で我に返った。


もしかしたら、またにやけてたかもしれない。


顔を作り直して、声がするほうを向く。












一瞬、心臓が止まった。




さっきまで乗っていた電車がホームを駆け抜けていく。







「よぉ…。」

目の前には、見慣れた顔があった。
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