ユビサキからあなたへ
この時の俺は、端から見たら絶対変なヤツだっただろう。




彼女とは出会っただけ。
ただそれだけだ。

知っているのは同じ高校の陸上部だってこと。
ただそれだけなのに、こんなに彼女の顔を思い出すのに必死になっている俺は何なんだろう。



気づいたらまたにやけてる。


彼女のことを考えるだけで、他のことを何もかも忘れていられた。








電車を降りるその時までは。
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