ユビサキからあなたへ
「洋介は?そういえば秋大会どうだったの?」


「あぁ、負けちったよ。試合も出れなかった。」


「そっか…残念。ウチの野球部勝ってたからさ、ちょっと気になってたんだぁ。」


2回勝てば恵の高校と当たる予定だった。
敵としてでも、俺のプレーを見て心変わりしてくれたら…と思っていたのが全て水の泡だ。






でもやっぱり、なんだかんだで恵のとなりは落ち着く。

重苦しい空気の中にも安らぎがある。
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