偽りの結婚



「私達もその離宮へは行く機会がなかったから、これを機に行こうかと思っているのよ」

「是非ご一緒しましょう!本当に楽しみですわ」


ソフィアはエドワードとリエナが行くと分かって、嬉しそうに胸の前で手を合わせる。






そして、不意にこちらを向いたかと思えば―――




「シェイリーンさんも行くのよね?」


キラキラと期待に満ちた琥珀色の瞳に見つめられる。



「私は……」


行きます…という答えは途中で途切れた。

ラルフに私にも星空を見てもらいたいと言われていたけれど…

先程のソフィアの儚げな表情が頭にちらつく。

多分この機会を逃したらソフィア様はしばらくラルフに会えないんじゃないかしら…

ラルフもきっとこの機会を狙ってソフィア様に想いを告げたいはず。




暫く考えた後、私が出した答えは…



< 316 / 561 >

この作品をシェア

pagetop