午前0時のシンデレラ

「んっ…!」


あたしはベッドに押し倒され、その上に柳が覆い被さる。


押し付けられた唇からは、柳の熱が伝わってくる。


そのキスは、次第に深いものへと変わっていった。


「………っふ…、ん」


呼吸が、上手にできない。


でも、このまま柳に溶けてしまえるなら、それでもいいと思った。


もっともっと、あたしを愛して欲しい―――…


「ぬわっ!」


柳の手が、するりと服の中に入ってきて、思わず変な声が出た。


そんなあたしの反応に、柳が噴き出す。


「ぬわっ、てお前…色気のねぇ声だな」


「だっ、だだだだって!」


「―――…ダメ?」


そんな艶っぽい表情で訊かれたら、ダメなんて言えない。


柳はいつだって、あたしより一枚上手だ。


悔しいけど…しょうがないかな、とも思う。


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