あなたに会えた喜び
その瞬間、曲の音量が大きくなった。
「うっ…うるさ……」
大声で歌っている男二人。
なんでもないかのように思えたそのとき
「キャっ…!!!!!!」
笠原があたしの上に覆いかぶさってきた。
あたしは状況が飲み込めた。
さっき携帯を持って部屋を出た人は、見張り役だった。
そして、曲の音量を上げたのだって周りにあたしの声が聞こえないようにするためだったのだ。
「礼ちゃ~~ん♪逃げないでくれてありがとね~♪」
「はっ!!!離してっっっ!!!!」
「無理だし…もう耐え切れねぇ~」
笠原を振り払おうとしたけれど、手首を押さえつけられていて身動きがとれなかった。
「逃げたって無駄だしぃ~♪」
「やめっ……やめてっ…っ……」
「あらまぁ~泣いちゃってっ♪優介と付き合ってなければこんなことにはならなかったのにねぇ~♪」
優介と付き合ってなければ……