大好きな君にエールを
空を散歩する白い雲達を見て、荒ちゃんに問いかけた。
「荒ちゃんは学校や部活どう?」
「学校は面白いヤツがいてめっちゃ楽しいよ。部活は厳しいな。まぁ当たり前だけど。でも、自分で決めた道だし辞めたいとは思わない」
ははっと笑った荒ちゃんは強い瞳をしていた。あたしも負けてらんないね、荒ちゃん。
「あっ、そういえば前、新聞に荒ちゃん達の○×大会の写真が載ってるの見たよ」
「うそっ。アレ緊張して顔強ばってた記憶があるし」
今でも覚えてる。一段と成長した荒ちゃんの姿。あたしの胸を高鳴らせたんだから。