大好きな君にエールを
「なるほど。そうですね!」
「だから、今日はたくさん収穫するよ。もちろん、試合も頑張んなきゃだけど」
そしてストレッチをして集合し、先輩達から試合をすることになった。
深呼吸をして、集中力を高めようと自分を落ち着かせる先輩。先輩達の目は真剣そのものだった。
「両者構え。……始めっ!」
ダンッ。
2つの気迫がぶつかり合った瞬間だった。
今まで、南原高校は強いと聞いていたけど、こんな間近で試合を見たのは初めてだった。
南原の攻撃は素早い。行動が……キレが良すぎる。それにパワーも。
「す……すごすぎるよ、南原」
藍も口を閉じるのを忘れながら見ていた。