大好きな君にエールを
「今日はみんなよく頑張った。今日のことを各自、家で反省をしてくること。じゃ解散!」
いつものキャプテンにしては元気がなく、言葉も短かった。
それが逆に辛くて…あたしは片付けが終わるとすぐに家へ直行した。
「ただいま」
素っ気ない挨拶。だけどお父さんとお母さんは『おかえり』と笑顔で返してくれた。
「練習試合どうだったの?」
あたしの様子に気づいてるのか気づいてないのかお母さんは聞いてくる。
「ん…負けた」
それだけ残して自分の部屋に入った。そして、荷物を下ろして呆然と立ち尽くすあたし。
「なんか脱力感…」
ボソッと呟いてベッドへ倒れ込んだ。