Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]



「――あーっ…!?」



8時過ぎ。

昨日の夜から福嶋くんと一緒だったことをお店のコたちに変に勘繰られたくなくて、みんなが出勤する前にどうしても車を取りに行きたいというあたしの願いをしぶしぶ聞き入れてくれた福嶋くんとともに部屋を出る。



すると偶然隣の部屋のドアが開いて、中からゴミ袋を手にした川本くんが寝起きのだらし無い恰好でぬぼっと出てきた。



「嘘っ…え、なんでっ」



何で川本くんがココにいるの?



「あれ…俺言ってなかったっけ? 偶然川本とアパート一緒なんだよ」



「はあ? 何よそれ。聞いてないわよ!」



「社員名簿作成するとき気づかなかったのかよ?」



「そんなの知らないし!」



いちいち社員の住んでいるところまで把握したりしないよ!



ストーカーじゃあるまいし!





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