完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
「……絶対に逃したくない契約に、まさか入って僅かの若い子を使ってくるとは思いませんでした」
……綺麗な形の口から、あたしが想像していなかった言葉が飛び出した。
……ハッキリとは言葉に出していないものの、話の流れ、雰囲気、そして三浦さんの冷たい眼差しが
「こちらをなめてるんですか?」
と言っている。
……何も言えず引き結ぶ唇。
「まぁ、若くても小村は思いつかないような発想をしたりしますので」