殺人ゲーム

ルール

『私の名前はZOF(ゾフ)。このゲームは私が独自に作りあげたもので,ルールは至って簡単です。名前のとおり,殺人を主としたゲームです』
何か,怖い…。
冗談だょね?だって殺人なんて…意味分かんないし。
『このゲームでは,ょり多くのゲーム参加者,つまり自分以外のプレイヤーを殺したプレイヤーが勝ちとなります』

『なんか,ヤバくなってきてない?』
咲がぁたしの耳元で囁く。
別に,ぁたしはさっきからずっとヤバィと思ってんだけど…。

『ゲームはプレイヤーが1人になった瞬間に終了し,残ったプレイヤーが勝利となります』
『そんなの,ぅそでしょ…』
どこかで声がした。
そうだょ。
こんなの…嘘に決まってんじゃん。

『つまり,あなた達の中の誰か1人だけ生き残り,他の方には死んでいただきます。殺された時点で,ゲームはもちろん失格です』
どこか楽しそうに話すZOF。
『でも,どぅゃって?』
夢華が口を開く。
『あなたがたのポケットの中には,小型マイクとナイフが入っているはずです。ナイフはもちろん殺人の為に使って下さい。マイクに関しては,襟の辺りに取り付けてぉぃて下さい。失格者が出るごとに,お知らせしますんで』確かに,ナイフとマイクが入っていた。
い,いつの間に…?
とりあえずぁたしはマイクを襟に取り付けた。
『ぁ,一つ言ってぉきますが,背後からいきなり襲うのは反則とし,そのプレイヤーも失格とします』

『死にたく,ない…』
咄嗟にあたしは口にしていた。
そんなあたしを見て,ZOFが笑う。
『死にたくなければ,殺して下さい。ゲーム開始は10時とし,学校の敷地内であればどこへ逃げても構いません。では,皆さん…健闘を祈ります』

映像が,消えた。
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