年下彼氏は小悪魔系
プロローグ
「ごめん...やっぱ俺お前と付き合えない」
「そっか...」
「ほんとゴメン」
「ううん気にしないでやっぱり年上は無理だもんね」
「そういうわけじゃ「短い間だったけど私を好きでいてくれてありがとう。バイバイ」


pipipipipipi......
「ん~またあの夢か」
私は今年高校2年になった柚榎(ゆずか)。
新入生が入学してから数ヶ月前の失恋の夢を見る私。
「まぁ理由はわかってるんだけどね。対処できないって言うかなんていうか・・・」
その理由というのが新入生の中にいる私の元カレのカズ。
数ヶ月前までは付き合ってたんだけどあることがきっかけで別れることに。
「はぁ吹っ切れたと思ったんだけどなぁ久しぶりにみたらやっぱり胸が痛い」
「新入生入場」の言葉とともに列の先頭を歩いてきたカズ。
沢山の人がいる入学式の会場の中ひときわ輝いて見えた。
「あの頃に戻れたらなぁ...まだ友達だったあの頃に」

「カズ~?来たよ~~」
「おぅ。勝手に上がって」
「お邪魔しマース」
あの日もいつものようにカズの家に遊びに行った。
同じ地区に家がある私たちは毎日のようにお互いの家を行き来していた。
「今日は何する?」
「何でもいいー」
2段ベットの上の段で本を読みながらゴロゴロするカズ。
「何でもいいって言われても..カズの家なんだからカズが決めてよ」
「んじゃ昼寝。と言うわけでオヤスミ」
「何で昼寝!?てか、今昼じゃなくて夜だし」
足しがツッコむとカズが寝返りを打ってこっを向く。
「柚榎うるさい。いつからツッコミ担当なったの?」
「さっき」
「.........ところで話しって何?」
カズがムリヤリ話しをまげて私がカズの言えにきた本当の理由について問う。
「あのね、年上って恋愛対象になる?」
「はぁ?」
「べっ別に深い意味なんてないよ!?ただ聞いてみただけで...」
「ふーん年上ねぇ...ならないな」
「へ?」
「だから恋愛対象にならないって言ってんの」
さらりと言い放つカズ。
「そっか...」
「でも柚榎ならアリかな」
「っ!?///」
カズのその一言でこぼれ落ちそうだった私の涙がひっこんだ。
今「柚榎ならアリかな」って言った?冗談でも嬉しい♪(本当だったらサイコー♪」
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