君となら墜ちてもいいよ?
私は放心状態になり、動けない。


「先生は隙だらけだね。だから、中田にも攻撃されちゃうんだよ。もう少し、気を張り巡らせてた方がいいよ?」


不意打ちに頬にキスをしたくせに、平然とそんな事を言ってのけた彼。


隙だらけで悪かったわね!!


「余計なお世話だし、もう私にかまわないでっ!!」


頬にキスをされた事も忘れてしまう程、私は悔しくて、声を荒げた。


そんな事は言われなくても、私が一番、良く分かっているの。


中田先生に目をつけられてしまったのだって、私の態度がきちんとしてなかったからだから。


チャラチャラとしたイメージを無くそうと、キャラメルブラウンの髪色を黒に戻して、

ふわふわウェーブだった髪型もストレートにしたって…

性格や、ふと出てしまう素性までは変わらない。


いくら身なりを整えた所で、それは無理に等しい。



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