君となら墜ちてもいいよ?
「はいっ」


私は私なりに元気よく答えた。


あれ?


そういえば、またどんな嫌味が返ってくるのかと思ったら、案外普通だった。


私の言葉を受け入れてくれて、返してくれた。


そうか…、真っ直ぐに見て、物事を述べれば、答えてくれる先生なのかもしれない。


相変わらず、無表情でキツイ顔つきをしているけれど…嫌な印象は少しだけ和らいだ気がする。


私は授業に必要なバインダーなどを持ち、カツカツと歩くヒールの音を後ろから追いかける。


中田先生からも、良い所を沢山、吸収出来ますように。


毛嫌いしないで、探してみる事から始めよう。


私が自分自身で納得の行く、教師になれますように―――……



< 17 / 30 >

この作品をシェア

pagetop