君となら墜ちてもいいよ?
私はそっと彼の手を取り除き、お弁当を差し出した。


「迷惑かもしれないけど…お弁当作って来たの。良かったら食べない?」


「えっ?マジで!?食べる、食べるに決まってるよ〜っ!!」


彼は嬉しそうに受け取り、レジャーシートの隙間にちゃっかりと座り込み、お弁当を広げる。


「美味しそうっ!!」


「今日は私が作ったから、口に合わなかったらごめんね」


「そんな事…ないよ。上手いよ」


フタを開けると直ぐに食べ始めて…子供みたいに夢中になっている。


こんなにも喜んで貰えて、作りがいがあったよ。


彼を見ていると思わず、微笑みがもれる。


「先生?何を笑ってんの?」


「だって、子供みたいに夢中で食べてるんだもんっ。あははっ、可愛いな〜っ」


彼は一瞬、真顔に戻り、そっぽを向いた。


ちょっと膨れっ面の横顔は、赤く染まっているみたい。


「そんなに笑わなくてもいいじゃん…」



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