君となら墜ちてもいいよ?
「やっぱり…」


“やっぱり”って何?


言うのを分かってて、告げ口したの?


「あの人とはさ、ココか…屋上でやり取りしてたんだ。タバコを吸いに来たら、俺達が話をしてたから入るのを止めたらしい。見られてたんだよね、俺達…」


中田先生に見られてたと言うの?


そうか、それが真実ならば…言われても仕方ないか。


実の息子に近付かれて面白くないよね。


ましてや、私を良くは思ってないみたいだし…。


「そうね…見たわよ、お弁当を拓海にあげた所。色目を使うなと言ったばかりなのに、息子には近づくは、どうしようもないわね…貴方」


「中田先生!?」


準備室のドアが勢いよく、ガラリと開いたかと思うと、中田先生だった。


一部始終を聞いていたかのような口振りで、私に近付く。


「拓海が貴方を気に入ってるようだけど、研修に来ている間はケジメは守ってもらうわよ」


「母さん、学校ではこんなだけど…こーゆー風に気を張って意地悪言わないとボロが出るんだって!!」


「拓海っ!!」



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