君となら墜ちてもいいよ?
「貴方には、私が教育を一から教え込まなくてはいけないようね」


生徒の目の前でネチネチとイビリは続いて…私の心は折れそうだった。


朝から我慢していた涙が堪えきれずに、ついに頬を伝って床にポロリと落ちる。


もう俯く事しか出来ずに、床に滲んでいく涙を見つめていた。


負けたくはないけれど、逃げたしてしまいたいのも本望で、顔を上げる事は出来ない。


しかし、ここで逃げ出しては今までの努力も無駄になってしまうし…踏ん張り時なのも分かっている。


「申し訳ありませんでした。気合いを入れ直します」


俯いたまま、深く頭を下げて、詫びる事しか思いつかなかった。


これが今の私に出来る全ての事柄。


「反省したのならば良いわ。さあ、再開するわよ」


中田先生の返事を待ってから、頭を上げる。


深々と詫びたせいか、満足したようで、アッサリと授業を再開した。


もしかして、吊し上げて、詫びさせたかっただけか…?



< 6 / 30 >

この作品をシェア

pagetop