君となら墜ちてもいいよ?
授業が再開した後、ポケットからハンカチを取り出し、まだ目尻に残る涙を拭う。


私、きっと、化粧も剥がれ落ちて、酷い顔してるんだろうな…。


けれども、このまま耐えなくちゃ。


休み時間になったら、トイレで化粧直しをして、昼休みになったら…

一人になって、思い切り泣きたい。


だから、それまで頑張ろう―――……


―――過酷な時は過ぎ、四時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。


私は一息ついた。


やっと、解放される。


妙に清々しい気分でになり、肩の荷が降りたような気がした。


社会科準備室に戻って、他の先生の誘いを交わして、一人になれる場所を探した。


高校生の時には入った事のなかった、屋上へと向かう。


“立ち入り禁止”


―――屋上のドアの前にはチェーンが張ってあり、その前に禁止の立ち看板がある。


そっと立ち看板をずらし、チェーンをくぐる。


ドアを開けたら、青空が広がっていて、私は解放感に酔いしれた。


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