櫻桃~サクランボみたいな二人~
よし。開票するぞ。
えっと……。
桃花…桃花…桃花…桃花…華香…。
桃花…紅箕…桃花…春奈…奈々子…。
直…華香…華香…桃花…奈々子…。
「よし、合計しろ。時間まで、あと10分しかないぞ!!」
「光輝、こうなったら、2箇所に分かれて、言っていくヤツと、数えてくヤツと、結果報告の紙、書くやつに分かれてさっ!」
「じっくり考えてるヒマはない。それで行こう」
俺らは、蒼慈のだした案で、時間に間に合うように行動した。
「じゃぁ、加地伊と岳屯と森弛は廊下側、俺と蒼慈達は窓側でやるぞ」
「ちょっと!なんで、あたしだけ『達』なん?」
「いいだろ?分かるじゃねぇか」
「ア・カ・ン!!」
いいじゃねぇかよぉ。
自分って気づいてるんだしさっ。
「ったく…。木下真矢那さん、窓側でお願いしますっ」
「はぁい!!」
なんじゃそりゃ。
こうして、何とか時間に間に合わせることができた。