櫻桃~サクランボみたいな二人~
「お~ぅい!梶川ぁ!」
「え?あ、はぁ~い!」
俺は大声で梶川を呼んだ。
「あいつ…桃花…知らないか?」
「真矢那も知らんか?」
尚斗も梶川に聞いた。
「桃花なら、放課、ず~っと屋上で話してたよ…」
そうだったのか…でも、真矢那は?
「そんじゃ、真矢那は?」
「真矢那ちゃんは、屋上からあたしが帰るとき、すれ違ったよ。多分、
屋上へ行ったんじゃないかな?」
そ、それじゃ…二人は…屋上に?
「尚斗、二人は…」
「屋上や」
「行くぞ」
俺らは、屋上へ向かった。