櫻桃~サクランボみたいな二人~
*桃花side*
「ねぇ、真矢那ちゃん?もう、戻らないと…」
だって、もうすぐ次の授業も始まっちゃう…
「せやな…もう帰らんとあかんな!」
真矢那ちゃん…明るいな…。
「うん…かえ…ろ…う…」
そのまま、あたしは、意識を手放した…。
「…か、…もか、…ももか、…桃花!」
ふぇ?こ、光輝…?あぁ、あたし、夢を見てるんだ…
「桃花!!!!」
!!!
「こ、光輝?!…どうしてここに?」
「ど、どうしてじゃねぇよ!!こっちが聞きてぇよ」
こっちも聞きたいよ…
「とにかく、保健室に行こう」
あたしは光輝におんぶされて、保健室に向かった。