櫻桃~サクランボみたいな二人~


≪放課後≫

「はぁぁぁぁ……」

とうとう、放課後がきた…。

「はぁぁぁぁ……」

光輝も、ため息をついている。

「光輝ぃぃ!!ここ、ドコだか分かる~??」

あたしも分かってたケド、聞いてみた。

「分かるよ…生徒会室…だろ?」

「そうだよ~!とうとうきちゃったヨ!」

「あ、あぁ…そうだな…」

光輝もドキドキ(?)してるんだ…。

「あ、開けるよ…?」

「お、お前が…開けんのか?」

な、何よ!

「あたしが開けちゃぁ、イケナイの???」

「べ、別にぃ」

あっそ!…でも、あ、開けるもん!

「もう、開けるからね!」

「あぁ、早く開けろ」

あたしがドアノブに、手を掛けた瞬間……

_ガチャ_

「あら、二人とも~来てたのね~!」

「「………」」

ドアを開けたのは、あたし達のクラスの担任…

「な、波重…藍那…先生…」

「まっ!名前を覚えておいてくれるのは…嬉しいけど…」

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