櫻桃～サクランボみたいな二人～

＊桃花side＊


＿ガチャ＿

「「失礼しま～す…」」

あたしと光輝は、生徒会室に入った。

「あなた達は、３年C組だから…」

あたし達の席はぁ？？

「窓側の一番前から横に二人並んで座ってちょうだい」

「「はい」」

波重先生にそう言われ、あたしと光輝は、席に着いた。

「じゃぁ、自己紹介から…いこっか」

自己紹介……ニガテ…。

「３年A組の男子から…お願いね」

この調子だと、最後は……あたしだ…

「えっと―――、３-Aのー、須永、蒼慈です。よろしく」

えっとー…『すながそうじ』っと！漢字分かんないから、平仮名だな。

あたしは、メモを取った。

「わ、私の名前は…森弛、詩穂音です。よろしく、願いします」

『もりちしほね』っと。漢字分かんないから、平仮名で。

「次に、３年B組の男子から、よろしくね！」