涙が愛しさに変わるまで


「なぁー」



あたしがビールジョッキを置くと、今井さんが頬杖しながら話しかけてきた。



「真依ちゃんって……彼氏いんの?」



「ふぇ!?」



あたしはいきなりだったから、ビックリして変な声を出してしまった。



「だーかーら!……彼氏いるの?」



今井さんがなんだか切なげな目で見るから、胸がぎゅーって締め付けられた。



……うぅっ。こういう表情されるの弱いんだよー。



「い……いませんよ?」



あたしは目線をそらしながら呟いた。



……あれ?反応がない。



あたしはチラッと今井さんを見てみた。



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