涙が愛しさに変わるまで


「おーい!ついたよ?」



あたしの目の前にいきなり今井さんが現れて、真っ赤になったのがわかった。



「ありがとうございます!」



顔を見ないで、下を向きながら強めの声で言った。



……このドキドキはなんなんだろう。



……なんで真っ赤になってるんだろう。








「今日は色々ありがとうございました!」



「俺はなにも!」



「二次会行かなくてよくしてくれたり、タクシーとか、仕事だって……」



あたしは指を一つずつ折っていきながら、今井さんを見ずに言った。



「あぁ……それね……」



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