涙が愛しさに変わるまで


あたしは今井さんの言葉が止まったから、どうしたのかと思って顔を上げた。



ちゅっ……



……え?



あたしは自分の手でおでこを押さえた。



……い、今……でこチューした!?



「い、今井さん!?」



「全部真依ちゃんとちょっとでも一緒にいるため!行きのタクシーで言ったのだって冗談なんかじゃねぇ……」



今井さんは切なそうな顔であたしを見ている。



「真依ちゃん……俺じゃダメ?」



そう言って、今井さんはあたしの顎を少し上に向かせて唇をチラッと見た。



「本当ダメだ……ごめん、真依ちゃん?唇奪っていい?」



なにも返事をしてないのに、今井さんの整った顔が近づいてくる。



……やめて



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