― Summer Drop ―
分かっているけれど、

こんなに一緒にいるから

勘違いしてしまいそうになる。



「ちょっと辞書取ってくる。」

「うん。じゃあこの問題やっとるね。」

歩いていく謙太を見つめる。





今だって十分しあわせなんだから

このままでいいんだ。


千夏は自分に言い聞かせた。

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