― Summer Drop ―
辰雄の言葉に目が丸くなる。

そういえばきちんと話してはいなかったかもしれないけれど、

とっくに知っていると思っていた。



「うん。……あたし謙太君が好きなん。」

「………そっか。お前ら……っ…………付き合いよんか?」

一度言葉を詰まらせて

複雑そうな顔をして言う。




どうして辰雄が

こんな顔で

こんなことを言うんだろう……。

< 167 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop