― Summer Drop ―
一度大きく深呼吸をして

目を閉じたまま表示ボタンを押した。




恐る恐る、まぶたを上げる。

画面には

謙太からのメールの本文が、映し出されていた。




『ごめん。今日行けん。』

謙太からの初めてのメールは

たった10文字の言葉だった。

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