― Summer Drop ―
初めてのメールがこれかぁ……。



思わず溜め息が漏れる。

一瞬前の、期待と不安の混ざり合った緊張は消え失せて、

何かをあきらめたような、切ない気持ちだけが残った。




『分かった。』

それだけを返信すると

千夏は小さく息を吸った。

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