― Summer Drop ―
「うーん……もうすぐ県大会やし、ピリピリしてたんじゃない?
謙太君って野球以外あんまり興味なさそうやし」

話を聞き終わった朋子は、ウーロン茶を飲みながらそう言った。

「それって、あたしのことも興味ないってことよね?」

「彼女がいた訳じゃないんやし、これから興味持たれるようにがんばってみたら?」

「……見てるだけの方がしあわせやったかも」

「それやと謙太君とは付き合えんやん」
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