― Summer Drop ―
朋子が困惑顔になる。

「謙太君と同じ高校行きたくて、がんばってたんやろ?」


少しでも近づきたいと、いつも思っていた。

傷つくかもしれないなんて、想像もしていなかった。

「もうすきじゃないん?」

その問いかけに答えることはできなかった。


ただ、今は

この想い全部

忘れてしまいたいと思った。
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