羽のカケラ。
落とし物。
 大好きだった彼氏に、
浮気されていた。



それでも好きだと言ったら殴られて、
一緒に住んでいた家を追い出された。



お金も携帯もなくて、
ただただ泣きながら何時間も歩き続けて、
疲れて何処かで眠りたいと思って辿り着いた知らないマンション。



最上階まで登って屋上のドアを開けるて屋上の端の方に歩いて行く。



車も人も、
みんな小さく見えて、
自分がすごくちっぽけな存在に思えて、
大声で泣いた。



泣いても泣いても涙がとまらなくて。



気が付いたら、
周りはだんだん明るくなってきている。



そこで、
目の前が真っ暗闇になった。





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