無口なDarling
「柚木くんっ・・・好き!!」
澄子がギュッと目をつぶり、そう叫んだ。
・・・
はぁ??
「あぁ?」
好き・・・??
お前が?俺を?
「え!?付き合ってくれるの!?」
キラキラと輝かせた瞳。こんなに近くは初めてだよな・・・
「は・・・」
「本当に!?」
なんだ?この展開。
なんで俺こいつに告白されてんだ??って、まだ俺返事してなくね?
つーか?何?お前って俺のこと好きだったのか?
マジ意味が・・・
「ねぇ!付き合ってくれるんだよね?」
「は、まぁいいけど」
俺は、あまりの突然さにそっけない言い方しか出来なかった。
それなのになんで目の前の女は俺の返事を聞いて号泣してんだ??
ぎゅっと腕に絡まる澄子。
「澄子さぁ・・・」
やべ。つい心の声の癖で、本人にもそう呼んでしまった。
「澄子っ?私の名前知っててくれたんだぁ・・・!じゃあ・・・私も猛って呼んでもいい?」