無口なDarling
少し歩いても、人!人!人!
「すっげー人だなー」
「あっそうだ!ねっ!猛のお友達は?」
「あー。電話すっか・・・」
繋いだ手とは反対の手で電話をする。
ああ。電話をしてる姿だけでも格好いい・・・
・・・と思ってるのはもちろん私だけじゃないみたいで、周りいる女の子も猛を指差して赤い顔をしてる。
もちろん私はチビだから、人ごみに飲まれて手を繋いでても多分周りの女の子達からは私の存在が見えてないみたい。
だ~め~!!
ドンっと猛の胸に飛び込み、彼女ですアピール。
電話中って事もあるのか、普段なら引き剥がす猛も頭をポンポンしてくれる。
ハ~~幸せ。離れたくない~
そう思ってると、後ろから声が聞こえた。
「お~お~熱いね~」
猛が電話を切った様子。
くるっと振り向くと、ちょっとニヤニヤしてる男の子。
短髪の茶髪の髪にちょっと日焼けした肌。
切れ長の目に形のいい眉毛で、モテそうな感じがする。
「雅」
猛が私を胸からゆっくり離して、隣に移動させる。
「澄子ちゃん?」
その男の子も背が高いから、ちょっとかがんで顔を見られる。
「あっ・・・そうです!」
「可愛いね~。」
と頭を撫でられる。
「おい!」「こら!」
猛の低い声と、かん高い女の子の声が重なった。