無口なDarling


コンテスト中いきなり唇がふさがれて、息が苦しくて、足に力が入らなくて・・・



なのに気づけば手を握られて人ごみを走っている。




目の前には大好きな背中。



細身だけど大きくて、おもわず抱きつきたくなる背中。



いつもと違う着こなしの制服。



なんだか違う人の背中みたい。




「猛・・・?」




さっきの猛の視線・・・



本当は知ってるよ?



猛は人の目なんか気にしてない。



私が猛を好きで、猛も私のことが好き。



それで良いって思ってるって事。




でもね、なんでだろう。私は不安で仕方ないの。



こんな風に猛の背中を見てるとね?



なんだか胸がせつなくて、ぎゅってなって。



息が出来なくなるくらい切ないの。


このまま手を離したら、猛はどこかに行っちゃう気がして・・・


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