無口なDarling


電車の中でも、ずっと手を繋いでくれた。


やっぱり口数は少ないんだけど、猛との沈黙は、全然嫌じゃないんだよね。



「わ~!綺麗ー」


「だな?」


一緒の窓から見る景色は、本当に綺麗だった。


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「・・・重・・・」


静かになったと思ったら、完全に体を全部俺の体に預けて眠っていた。


綺麗な肌に大きな目。小さな唇。鼻は少し低いんだけど、なんかそれが可愛いんだよな。



寝ている澄子の鼻の頭にキスを落とすと、


「ん・・・すっぴ・・・」


と訳の分からん寝言。


すっぴ??ってなんだ??



まぁ・・・いいか。


「ふぁ・・・」


昨日の夜、行き先までの交通とか調べてて俺も眠いんだよな・・・。まぁ澄子が体を俺に預けるから寝るに寝れないけど。


朝、駅で嬉しそうな澄子を見たらなんだか俺らしくないくらい嬉しくなった。でかすぎる荷物さえ愛しく思う。


今日1日澄子を俺のモンにできる。


賢いわく、俺は独占欲が強い。


まぁ・・・確かに否定はしない。わざと見える所に跡を付けたり、前にスカートにわざと欲を出した事もあった。


・・・俺、ガキだな。でもガキでもいいんだよ。澄子を誰にも渡したく無い。



今日1日くらい、澄子が楽しめるように優しくしてやろう。



まっ夜は優しくなんかしてやんねぇけどな。


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