無口なDarling
できたばっかりとはいえ、人!人!
オバちゃんやOLさんが目の色を変えて押してくる。
「澄子ー生きてる?」
背の高い猛は涼しい顔をしている。
「生きてなーい!」
っと叫ぶと、つないだ手を後ろに回した。
「俺の後ろにいろ」
っと言って、私の身体を後ろに回した。
本当は横がいいんだけど、背の高い猛の後ろは人にぶつかられる事も無い。
特に猛はかなり目つきが悪い為、大抵の人は猛をよける。
うふふ♪守られてるみたーい!
ムフフと笑い繋いでいない方の手を口に添えた。
「にやけてんなよ?」
上から見下ろすように、ニヤニヤしているのを見られてしまった。
「なっ!バカ!見ないでよ~!!」