闇の花~2人の殺し屋~
ーっ!! あいつらは・・・・
「なぁ。あれ、どう見ても裏の人間だよな。
もしかして…俺らの正体がバレたのか?」
山岸はひっそりと聞いてくる。
「・・・・山岸にはきっと関係ないよ」
そう呟いて山岸から離れて廊下を歩きだした。
ずっとしていた嫌な予感が大きくなる。
「月乃!それどういう意味だよ」
山岸に呼ばれて私は立ち止り振り返った。
「…いい?あいつらには絶対近づかないこと。これは忠告よ」
そして私は再び歩き出した。
たぶん、あいつらの狙いは山岸じゃない。
きっと、あいつらの狙いは…
校門に行くとまだ男たちはいた。
その側には大きな黒塗りの車が止まっている。
私は知らないふりをしてそいつらの横を通ろうとした。