闇の花~2人の殺し屋~
「初めまして…やな。ラック。俺は殺し屋の鎖紺や。よろしゅう…」
「質問に答えなさいよ!」
私は鎖紺の言葉を遮って睨みつけた。
でも、鎖紺は怯まない。
「…お前の力を見に来たんや」
鎖紺はニヤッと笑った。
「やっぱり数年前より格段に腕をあげよったな。
見逃した甲斐があったわ
…ヒース、うちの組織にこいよ」
っー!!
ラックも驚いた顔をした。
やはり鎖紺達の目的は私の『引き抜き』か…
「断わると言えば…?」
「…断るなら無理やりにでも入れたる」
鎖紺の顔が一気に“殺し屋”の顔になった。
そして「あっ!」と思い出したように声をあげた。
「そういえば、ヒース。数年前の…」
「鎖紺!」