闇の花~2人の殺し屋~
『そうか…』


鎖紺は変に間を空けた。




なんだか気味が悪い。



「何か用事でもあるの?」



『あぁ……今日の夜、会わないか?』


電話のむこうで鎖紺がフッと冷たく笑った。



私の背中に悪寒が走る。




「・・・・えぇ。わかったわ」


そう言って場所と時間を告げられて電話を切った。






もしかしたら…今日が山場かもしれないな。








そして私は一旦、家に戻り準備をしてから冷さんのバーに向かった。






“カランッ”



「あれ?月乃じゃないか。今日は仕事はないぞ」


扉を開けるといつものように冷さんが立っていた。





「わかってる。今日は話があってきたの」

私は冷さんの前のバーカウンターに座った。


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