闇の花~2人の殺し屋~
確かに私は心のどこかで、こうなることを予想していた。



だから冷さんの店に行ったりした。



もちろん鎖紺の言うとおりラックに一緒に来てもらうのも可能だった。



だけど・・・




「何を言っているの?
私は『冷血の花』。誰かを頼るなんてことはないわ」。





私には誰もいらない。




鎖紺は満足そうに私を見た。



「いいか!できるだけヒースを無傷の状態で確保しろ!
だが難しいならある程度の傷は許す」


鎖紺は大きな声で部下の男達に指示を出した。




私の周りの男達は「おぉ!」と言ってやる気満々だ。



格は私よりも低いみたいだが人数が多い。


しかも後ろには鎖紺がいる。

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