闇の花~2人の殺し屋~
「せっかく人が親切に言ってあげているのに…もういいわ」



私はバッと立ちあがった。



「そこまで言うなら脱出してやろうじゃない。で、鎖紺の組織も潰す」



こうなったらとことんやってやる。



私はラックのほうを見て宣言した。



「あと…私が守られるんじゃない。私は私を守る。あなたの力なんて必要ない」



すると見るみるとラックの顔が明るくなった。



「おう!やってやろうぜ!…あ。その施錠、邪魔だな」



そう言ってラックは日本刀を取り出して手足についていた施錠を壊した。



久しぶりに手足首の重みがとれた。



違和感は少しあるけど問題ない。



「…あと1つ言っておく。年齢=(イコール)強さじゃないから」


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