闇の花~2人の殺し屋~
案の定、奴らは一瞬にして倒れた。



たぶん下のほうの連中だろう。




ワイヤーを引いた時に少し違和感が残った…


やっぱり数日動かなかったツケがここで現れているのかしら。




「ったく…少しは俺の言い分も聞けよ」



後ろからラックがやってきた。



「言ったでしょ。『私は私のために』って。だから、あなたの手は借りないの」



「だからって、すぐに殺すなよ」



「ちゃんと血は落ちていないわよ」



ここは廊下。


血があったら後々ややこしくなったら嫌だから、ちゃんと計算している。



「そういう意味じゃないんだがな」



そう言いながら私達は近くにあった空き部屋に男達の死体を隠した。



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