闇の花~2人の殺し屋~
「おい。何してんだ?」



ラックが私のほうを見た。



「探してるのよ」



私が今、殺した奴らのポケットを探っていた。


そして目的の物を見つけた。



「何をだ?」



「これ」



ラックの問いの答えを見せた。




「これって…なんだ?」



ラックは首を傾げた。



私が見せたのはボタンと画面がついている機械。



「これは“発信器”よ」



「…これが?」



確かにラックの言うとおり、これはまだあまり市場には出回っていない。



知らないのも無理もないかもしれない。



「えぇ。これはコード番号を打ち込んだら、その番号と同じ発信器が反応する最新の機械よ」



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